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Shinyo #99
1コーナー

久保晶 #34
左ヘアピン

Shinyo #99
ダート出口

Shinyo #99
1コーナー

久保晶 #34
2コーナー

Shinyo #99
ダート

久保晶 #34
左ヘアピン

MOTO1オールスターズ 第3戦 広島(TSタカタサーキット)
▼#99 Shinyo SANO レポート

 2008年6月1日レース本番日は、朝は長そでを着るぐらい肌寒かったですが、すぐに晴れ始めて気温も上昇。練習の為に前日から走行をしましたが、当日に少しだけコース変更があり、ダートが1つ追加されたことで更にダートのライディングスキルが必要となった。
  ここのTSタカタサーキットは、フランスのモタードコースのサイズに似ているのと、スピードもそこそこ出るので、僕は好きなコース。ただフランスの路面に比べグリップは良く、ここが日本らしい所である。去年使われた鈴鹿ツインサーキットもヨーロッパらしいコースで好きだったが、今年は行なわれないのが残念。フランスに参戦する僕としては日本で練習出来る広いレイアウトの貴重なコースなだけに、東京から広島まで800kmと遠いが行く価値はある。

  今回のmoto1クラスのエントリー台数は20台と初戦から定員割れを起こし続けている。というのも逆にmoto2に移って行ったライダーが多く、moto2は32台のエントリーがあり予選落ちが7台出る計算となる。moto2には、我らのチーム「MOTO AVANTI RACING」より久保晶選手(AkiraKUBO)も参戦しており、活躍を期待している。

さて、1本目の練習ですが、新たに作られたダートは砂利を敷いてありグリップをさせるのは難しく、入ってすぐに角度のきついコブがあり、バランスをくずライダーも多い。2個目のダートはアウト側から行くとバンクがあり、走り易いがイン側から行った方が早い事が判明し、皆イン側を走っていた。3つ目のダートは今回の一番難しいジャンプで、ワダチが出来易い上にジャンプの角度がきつい。そしてジャンプの際、空中で向きを変えなくては速く走ることが出来無いのだが、私の技量では難しく、そのジャンプは的確にクリアする事だけを目指した。しかし、そのダート出口の付近は下りが砂利でうねっており、ハンドルを取られ易くいつ転倒してもおかしくない挙動をしていた。ダートは楽しいがとても難しかった。練習のベストタイムは1分15秒86で、体も慣らすことが出来き、次のタイムアタックに合わせ前後のタイヤを新品にした。

  練習時よりもさらに気温が上がってきており、タイムアタックは更にペースを上げることが出来た。しかし走行の後半ではダートにワダチが出来てくるので、毎回変わるコースに適応が難しくタイムが安定しない。練習時よりも2秒強上がり1分13秒23で予選ヒートのグリッドは13番手となった。ちなみにトップは1分7秒台と、ダートでの処理の仕方、絶対的なアスファルトでのスピードの違いで大きく離されている。

  午前中には練習、タイムアタックの他、予選ヒートレースも行ない忙しかったです。予選ヒートレースは13番グリッドからのスタート。スタートは得意なので前に行けそうだったのですが、左コーナーと右コーナーが連続で出てくる為、他のライダーと交差し、行き場を失って順位を上げる事が出来ませんでした。レースでは特に転倒者も少なく途中ストレートで抜いた1台で、無事8周を終え12位でゴール。ダートのコンディションも走り易く、ベストタイムも1分12秒94と少しだけアップ。後、残すところ午後の決勝です。

  お昼休みは、リラックス出来る様、主催者の意向でバイクのエンジンは掛けないよう禁止していたのは良かったです。これはフランスも一緒でゆっくり食事をとって会話を出来る環境作りは良いと思いました。

  さて、午後最後の決勝のレースは、リヤタイヤのみ新品に履き替え挑みます。気温は手元の温度計で27度なのでわりと暑いですが、日々トレーニングしてきたおかげで体力が保つような気がしています。このイベント最後のレースなので観ているお客さんも多く、ウォーミングアップラップからウイリーなどをしてお客さんにアピールしました。予選ヒートで12位だったので、決勝のグリッドは12番手スタート。スタートこそ、いつもうまく行くのですが、交差するので難しく順位は上がりません。マシンの特性を生かし、バックストレートで距離を稼ぎ、ダートでも1台パス。カワサキに乗る金児選手に付いて行くものの4周目の3つ目のダートで砂利にハンドルを取られ転倒。すぐにマシンを起こそうとしたら、なんと左肩が外れかかったのか外れたのか激痛とともに力が入らなく、マシンの反対側に回り右腕で車体を支えたりしているうちに、左肩の激痛が消え、動きも良くなったので再スタート。エンジンを掛けるのにも手こずった為、全てのライダーに抜かれ最後尾に。見える範囲には誰もいない状態になってしまった。なんとか抜かれた分を抜き返そうと、がむしゃらになりながらも同じミスはしない様に丁寧に走り続け、12周した所でなんと、トップのジョーズ増田選手に3つ目のダートで抜かれる。青旗が振られない為後ろから来る速いライダーに気付きにくく、急に現れたトップ集団に驚いた。
トップの5台に抜かれた後、僕と同周回の前にいたライダーが間違えて僕に譲った為、1つ順位を上げた事で13位のゴール。スタートが12番手だっただけに13位でのゴールは悔しかった。しかし最後まであきらめず走って、体力が付いてきている自分も体感出来たし、転倒してしまった物の少しずつではありますが、成長してきているのが分かりました。

  今回のコースは最初にも話した通り、ヨーロッパ的なコースで、トレーニングにはもってこいでした。この先のレースで何かしらか結果に結びついてくるのではないかと思っています。

  とにもかくにも今回もご協賛して下さった各社様、応援をして下さった皆様、そしてフルに動いてくれたスタッフにはとても感謝しております。マシンの仕上がりもだいぶ良く、後は僕の体力と腕次第なので、日々トレーニングをして上位に食い込める様になりたいと思っています。もちろんそれがフランスでの成績アップにも繋がると思うので、これからもがんばって行きます。引き続き皆様のご協賛、ご賛同の方よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

  次回のMOTO1のレースは6月29日のエビスサーキット(福島県)です。それからその前にですが、6月11日から16日までインドに行き、ヤマハのイベントでモタードのデモンストレーション走行を行ないます。気温が40?50度という事で体調を崩さない様に気をつけながら、デモを行なって参ります。

MOTO AVANTI RACING
佐野新世

MOTO1オールスターズ 第3戦 広島(TSタカタサーキット)
▼#84 久保晶 レポート

今大会では現地まで移動時間がかかるため、金曜日夕方に現地入り。
土曜日の練習走行に備えた。

【土曜日】 練習走行
5枠走行があり、午後からダート2カ所を使用するレイアウトだった。前日の大雨の影響が残り、所々コーナに水が出ていたため、慎重に走行。また、初めて走るコースなので、データがないため午前中はスプロケットを合わせることに重点をおく。
シフトの回数を減らした方がタイムが出たので、少々ロングなギア比に設定。

午後の走行ではダートを使用。
最終ダートのジャンプの難易度が高くうまく走れず、最後の走行前に最終ダートへ行き、攻略法を考えた。
最後の走行では、最終ダートのジャンプもうまくクリア。転倒もあったが怪我もなく無事に練習走行を終了。

【日曜日】
見事に晴れ、路面温度も上がっていく。前日、使用できなかった第一ダートも入る。

練習走行
第一ダートの様子を見つつ、転倒しないように走行。上位陣の走りも後ろから確認した。

タイムアタック
タイヤを新品にして、コンパウンドも変更した。
時間を間違えてしまい4周しかタイムアタックできず、35台中32番手と最悪なタイムだった。

予選
A、B二組に分け各組の上位10台が予選通過。
16番グリッドと後方からのスタート。またしても予選落ちを想像してしまう。
スタート直後、2コーナーで数台パスする。そして最終ダートで多重クラッシュが発生。ジャンプの頂上がバイクで塞がっており、容易に通過することができない。しかし、モトクロス出身ライダーとしての経験を信じてトライ!何とかこの局面から脱出成功!
ここで8位までポジションUP。僕の後方にいたライダーはジャンプ通過に手間取り僕の後ろは1人しかいない。
8周走りきり予選通過。

決勝
タイヤの空気圧、サスペンションのセットを変えて挑んだ。
15番グリッドからのスタート。初めての決勝進出なので、ポイント圏内の15位までにゴールすることが目標。
ライダーひとりひとりを紹介しながら行われたウォームアップランではたくさんの応援をいただいた。
スタート後、第1コーナーではスロットルを戻すのを我慢し何台かパス。
次のコーナーでもアウト側から数台パス。この時点で数え切れないほど接触している。
1週目はスライドしたとき、スイングアームにぶつけられると転倒してしまうと思い、コーナー進入でのスライドを控えた。
第1ダートでは、多重クラッシュしている。行き場を失ったマシンが僕の目の前で転倒。となりを走っていたマシンも絡んだ。
僕は一瞬止まり、その脇に行くようにバイクをコントロールして回避した。ここで、冷静に対処できたことでさらにポジションUP。
賭ともいえるマシンのセットの変更は、見事に的中。1周で11位まで浮上。
2周目からは僕の前には、ミッキー選手(#7)らが走っている。しかし、上位陣は隙がない。ついてはいけるが、抜くことができなかった。
それだけでなく彼らが抜いた選手をすぐに抜けずに、パスすると既に差が開いてしまっていた。めげずに追い上げるが、僕の後ろにも誰かいる。タイムを出すライン取りをしたいが、ここは我慢。
ゴール直前のダートで前の選手がミスして並ぶがここでチェッカー。
後少しで抜くことができなかった。

結果は10位でした。
激戦区といわれているMOTO2クラスで初めて決勝を走ったのにこの順位は上出来だと思います。
マシン、その他の課題もありましたが、結果を残すことができ、チーム関係者に喜んで頂けてよかったです。
チーム関係者、チーフメカ、スポンサーさんに感謝しています。
ご声援ありがとうございました。

モトアヴァンティレーシング
久保晶


MOTO1オールスターズ 第3戦 広島(TSタカタサーキット)
▼メカニック 坂井 レポート

 今回は、部品の手配がうまくいかず、木曜日のレース3日前にはエンジンのフルオーバーホールの作業が入り、Tカーの組み上げとレースの準備もしなければならないという大忙しな状況になってしまいました。車両の準備が終わったのは、金曜日の午前1時半となんとか間に合いました。
  前日練習は、午前3本と午後2本の練習走行が有り、午前中の走行はダートセクションがないアスファルトセクションのみの走行。このコンディションに慣れ過ぎないように、一番初めの走行枠は走らずに2本目から走行を開始した。午前の走行が終了し、午後からの走行は、レース当日に使用する3箇所有るダートセクションの内、2箇所を使用して走行する事になる。マシンのスプロケットを変更し、午後の2枠を走行してもらう。マシンのセッティングもだいぶ煮詰まってきた所で、前日練習の走行が終了。その後、車検も問題なく合格。翌日のレースに向け、エンジンオイルを交換し、公式練習に使用する前後のタイヤを選択する。

  レース当日の朝、公式練習が開始される。ダートセクションは、前日の走行したコースから1箇所増え、更に朝露で湿っている。コースの変更が若干あるが、前日のセッティングのまま走行してもらう。走行が終わって佐野選手に様子を聞いてみると、今のままのセッティングで良さそうとの事なので、タイムアタックに向け前後のタイヤを新品にする。今回のレースからミシュランタイヤからサポートが受けられる事になった為、タイヤの組み換えをミシュランさんのテントでお願いする事にした。その間に、マシンのメンテナンスに時間が掛けられるのだが、今回のタイムスケジュールは、午前中に公式練習、タイムアタック、予選ヒートを行うという過密スケジュールな為、次の走行までに掛けられる時間が少ない。ミシュランさんにタイヤの組み換えをお願いしていたおかげで何とかタイムアタックまでにマシンを仕上げる事が出来たがリアタイヤにウォーマーを掛ける時間が持てなかった。タイムアタックの走行は13番手という順位で終了。
休む間もなく、予選ヒートの準備に取り掛かる。マシンのセッティングも良く、タイヤの減りも少ないので、この状態のまま予選ヒートに挑んでもらう。次の走行までに時間が残ったので、決勝ヒートに使うタイヤの準備も行った。そうこうしている間に予選ヒートの時間が来る。佐野選手は13番手からのスタート、12位の順位に付き、予選ヒートは無事にチェッカーを受ける。

予選が終了した時間は、11時50分。次の決勝ヒートの開始時間は、15時20分。決勝ヒート前の選手紹介の進行が長いのか、次の走行までかなり時間がある。マシンのセッティングは今のまま変えずにして、リアタイヤだけ新品を装着。車体を綺麗にして、各部のネジの締め付けをチェック。準備は万端だと思っていたが、決勝ヒート直前に、配線がマフラーに接触して溶けているのを、佐野選手が発見した。すぐに焼けた配線を点検すると、配線の中身まで焼け焦げず、一番外側の結束ホースが溶けていただけだったのでビニールテープで応急処置をする。そのまま、気が付かず更に配線が溶けていたら、ショートを起こしマシンが不調になってしまうとライダーの身に危険が及ぶ事になってしまう。とても申し訳ない事をしてしまった。
もう一度、しっかりマシンをチェックし、決勝ヒートに挑んでもらう。決勝ヒートは12番手からのスタート。スタート後、4週目の3つ目のダートセクションで転倒してしまうが、13位まで浮上し、無事ゴールイン。

  出発前のマシン完成がギリギリで、レース中も次の走行までに準備を何とか間に合わせる等、段取りが悪くサブメカニックへの指示がままならなかった。そういった部分がしっかり出来ていれば、もっと余裕を持ってマシンのチェックができ、ミスを少なくする事が出来るのではないかと思います。次のレースには、前もってスタッフ同士で綿密な打ち合わせを行えば解決できる事だと思っています。良い成績が残る様にマシンを仕上げていきたいです。

株式会社 モト・アヴァンティ
メカニック 坂井 洸至

CopyRight English Translation